レモくん、もう[がまん]しない!

Drama 3 to 6 years old 2000 to 5000 words Japanese

Story Content

むかしむかし、元気いっぱいの幼稚園児、レモくんがいました。
レモくんは、いつもお友だちと遊ぶのが大好き!
ある日、幼稚園で、みんなで大好きなボール遊びをしていました。
「わーい! レモくん、上手だね!」お友だちが言いました。
レモくんは、ボールを追いかけ、走り回って、とっても楽しそう!
でも、なんだかお腹がムズムズしてきました。
(あれ? トイレに行きたいかも…)
でも、ボール遊びが楽しくて、がまんがまん
「もうちょっとだけ遊んでから、トイレに行こう!」
レモくんは、またボールを追いかけました。
「えへへ、ぼく、すごいぞ!」
でも、だんだんお腹のムズムズが大きくなってきました。
(うーん、がまんがまん… まだ大丈夫!)
先生が「レモくん、少し休憩しようか?」と声をかけましたが、
レモくんは「大丈夫!」と答えました。遊びに夢中で、トイレのことなんてすっかり忘れていました。
しかし、お腹の中では、おしっこが「もう出して!」「早く出して!」と大騒ぎ!
(うう… がまんできなくなってきた…)
でも、レモくんは、まだ遊びたかったのです。
すると、急に、お腹がギュ~っと痛くなりました。
「うわー!」
レモくんはお腹を押さえました。
「せんせい、ちょっと… トイレ…」
先生は「トイレ? どうしたの? 顔色が悪いわ」と心配そうに聞きました。
「おしっこが… がまんできない!」レモくんは、やっと言いました。
先生は「大変! 急いでトイレに行きましょう!」とレモくんの手を引いて、トイレへ向かいました。
レモくんは、よちよちとトイレへ急ぎました。でも、もうギリギリ!
少しだけ、ちょろっと漏らしちゃった
「あ…!」
レモくんは、ショックを受けました。
先生は「大丈夫よ。急いでトイレに行きましょう」と優しく言いました。
トイレに着くと、なんと! 長い列ができていました。
「えー! こんなにたくさん…!」
レモくんは、ますますピンチ!
お腹がパンパンで、今にも爆発しそう!
がまんがまん… お願いだから、早く順番が来てください!」
レモくんは、列に並びながら、小さくお祈りしました。
前の子が出てくるのを、じっと見つめます。
やっと、自分の順番が近づいてきました。
レモくんの心臓はドキドキ、ドキドキ。
「あと一人! あと一人!」
そして、ついに! レモくんの番が来ました。
トイレのドアを開けようとしたその時…
「うわああああ!」
レモくんは、我慢できずに、勢い良くおしっこを漏らしちゃった
おしっこは、まるで滝のように、ザーッと出てきました。
トイレの入り口で、レモくんは泣き出してしまいました。
「うわーん! がまんできなかった… おしっこ漏らしちゃった…」
先生が、慌てて駆け寄ってきました。
「レモくん、大丈夫? 辛かったわね」
先生は、レモくんを優しく抱きしめました。
「レモくん、トイレに行きたくなったら、がまんしないで、すぐに先生に言ってね。遊びはいつでもできるんだから」
レモくんは、涙を拭きながら、こっくり頷きました。
その日以来、レモくんは、トイレに行きたくなったら、がまんせずに、すぐに先生に言うようになりました。
そして、トイレがまんすることなく、また楽しく遊べるようになったのです。
レモくんは学びました。
トイレがまんしちゃダメなんだ!)
みなさんも、トイレに行きたくなったら、がまんしないで、早めに行きましょうね!
おしまい。